「ゆとり」世代に別の角度から光を当てて若者世代の生態をポジティブに紐解いた、若者攻略のためのマーケティング書。
若者世代と上の世代との違いを明確にするため、価値観形成において強く影響を与えていると考える4つの環境(①教育環境、②家庭環境、③経済環境、④デジタル環境)から分析し、1992年が大きなターニングポイントとなっていたことを発見。
① 教育環境では、1992年に個性尊重教育へ舵を切った指導要領に改正される。② 家庭環境では、1992年に初めて共働き世帯が専業主婦世帯の割合を越える。③ 経済環境では、1992年にバブル崩壊が起こり、右肩上がりの経済成長が止まる。④ デジタル環境では、1992年に小学校入学した年代の人たちが、自分の裁量で買い物ができる年ごろである中学生の時にADSLが普及する。1992年に小学校に入学した1985年生まれ以降の若者を「つくし世代」(相手がハッピーになることを願い、対面でもオンライン上でも互いに尽くし尽くされる関係を好む世代)と定義し、彼らの生い立ちからの紐解きや、彼らの周りで起こっているトレンド事象を考察して、若者の特徴を解説した。
特徴①「チョイスする価値観」
「自分ものさし」で世の中にあるものをはかり、その中から自分のフィーリングに合うものを選び、「自分らしさ」を完成していこうとするマインド
特徴②「つながり願望」
気づけば常に誰かとつながっていた上世代とは異なり、自ら求めなければつながりを得にくい環境に生まれ育ったため生まれた、つながりを求めることに積極的な思考
特徴③「ケチ美学」
「お金を使わない」ということがポジティブなことと捉えられ、美学にすらなっている価値観
特徴④「ノットハングリー」
物の不足を感じず、異性との関係にもそれほど抑圧なく過ごしてきたからこその、何ごとにもガツガツしない姿勢
特徴⑤「せつな主義」
変化の激しい環境で育ったことで生まれた、不確かな未来よりも「今」を大切に生きたいと思う思考
上記それぞれの特徴を踏まえて、つくし世代に有効なアプローチ方法と成功事例を紹介。
彼ら自身も特徴を認め、彼らと共存するためのヒントを提示した。