「ヴェトナム反戦映画としての『イージー・ライダー』」
英米文化学会第156回例会(於法政大学市ヶ谷キャンパス)
『イージー・ライダー』(Easy Rider, 1969)をロードムービージャンルとして位置づけ、移動する主人公が遭遇する風景や共同体に注目して映像テクストを読解した。移り変わる風景はアメリカの歴史を語る。あたかも開拓者時代から現代の歴史をたどりなおすように映画は進行し、最終シークエンスでは同時代のヴェトナム戦争のアレゴリーを現出させることを論じた。