「ヴェトナム帰還兵映画としての『ローリング・サンダー』:捕虜体験とヴィジランテ映画」
日本映画学会第二回例会(於国士舘大学世田谷キャンパス)
ヴェトナム帰還兵映画『ローリング・サンダー』(Rolling Thunder, 1977)は、捕虜体験のトラウマを持つ帰還兵を、ヴィジランテ映画のヒーローにした最初の映画である。本発表では、『ローリング・サンダー』をヴェトナム帰還兵映画ジャンルの中に位置付けつつ、テクストにおいてヴェトナム時代の捕虜体験のトラウマが帰還兵の心身に現れる様態を分析した。