「侵入、反復、支配:ヴェトナム帰還兵映画としてのFirst Blood」
日本アメリカ文学会東京支部例会(於慶應義塾大学三田キャンパス)
ヴェトナム帰還兵映画『ランボー』(First Blood, 1982)を、70年代ヴェトナム帰還兵映画の延長上に位置付けた上で、テクストが、帰還兵ランボーの心身を通じて、ヴェトナム戦争をアメリカの歴史的な外傷としてアメリカの集合的記憶に統合する一方で、ランボーの身体に反戦の表象が織り込まれていることを指摘した。