近代八重山諸島における遠距離通耕の歴史的展開 : 1890-1970年代における西表島東北部を事例として
本稿は、1903(明治36)年の土地整理事業以降の遠距離通耕の変遷とその消長をあきらかにすることを目的とした。沖縄県の八重山諸島は、「高い島」と隆起サンゴ礁による「低い島」からなり、「低い島」の住民は、古くより「高い島」へ通耕してきた。本稿では、近代以降に通耕の興隆期を迎えていることをあきらかにした。
地理学評論