近代八重山諸島における遠距離通耕
日本文化人類学会 : 関東地区研究懇談会(成城大学)
本報告は、1903(明治36)年の土地整理事業以降の遠距離通耕の変遷とその消長をあきらかにすることを目的とした。沖縄県の八重山諸島は、「高い島」と隆起サンゴ礁による「低い島」からなり、「低い島」の住民は、古くより「高い島」へ通耕してきた。本報告では、近代以降に通耕の興隆期を迎えていることをあきらかにした。