東京のソーシャル・キャピタル―社会地区分析からみた地域差の検証
政経研究所研究会(日本大学法学部:稲葉陽二教授が主催)
東京・23区における地域較差は、多くの識者が認識しており、学術的にも大きな関心が寄せられている。その中で、本研究はソーシャル・キャピタルの地域較差の問題を議論し、どうしてその現象が生じるのか、統計手法を用いた「社会地区分析」を適用して、その因果検証を試みている。筆者の推計結果によれば、都市化度が高く、治安が良く、家族世帯の多い地域で住民の信頼や人々のつきあいが多いという傾向が確認された。
コミュニティ政策論