Academic Theses

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Name GOTO, Kazuki
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Title

「〈趣味〉と〈闘争〉――1920-30 年代のアマチュア映画の公共性」(査読付)

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Summary

本論文では、1920年代から30年代における日本社会を対象に、小型映画テクノロジーと社会的諸力の相互作用によって構築されるアマチュア映画の社会的実践を明らかにした。
銀座で販売が開始されたフランス製パテーベビー(9.5ミリ映画)は、多くの文化資本を有するブルジョア階級のアマチュア撮影者に利用されるなかで、豊富な科学知識と十分な余暇、上品なふるまいによって嗜まれる「趣味」の対象に転化した。                
パテーベビーの技術的・社会的基盤が整ったところで、これを政治的な「闘争」に利用しようとしたのがプロキノ(日本プロレタリア映画同盟)だった。彼らは次第に、アメリカ製16ミリ映画を用いて社会運動のありさまを撮影するようになり、これを多数の観客に公開上映する活動を行いながら、アマチュア映画に政治的な公共性を求めていった。

Magazine(name)

『人間と社会の探究』

Volume

第78号,pp.109-137.

Date of Issue

2014/12