研究発表「四国遍路50日間の移動と対話の映像民族誌」
平成28年度みんぱく若手研究者奨励セミナー「人類学的営みにおける映像」(於:国立民族学博物館)
2016年夏の通し打ち遍路で撮影された映像群を『四国遍路50日間の移動と対話の映像民族誌』という映像作品として発表し、四国遍路における「歩きながら撮る」ビデオ撮影実践が、映像人類学/映像民族誌として、いかなる意義を有するのかを論じた。四国遍路を歩く移動撮影のプロセスは、「今ここ」のショットを積み重ねることで映像メディアの具体的写実性の利点を生かしながら、他者と出会い、対話し、交流する撮影者が四国遍路の「時空間」を拡張していく調査実践であった。