学会発表「ヒロシマ8月6日のビジュアル・エスノグラフィー――相互行為としての祈り」
カルチュラル・タイフーン2016, パネル・セッション「エスノグラフィとライフヒストリー」(於:東京藝術大学)
2015年8月6日にテレビ朝日と日本テレビが放送したニュース番組では、広島平和記念式典における政治家のスピーチが中心的に取り上げられているいることを指摘したうえで、同日に私たちが13台のカメラで撮影した黙祷時の映像を「式典の行われている慰霊碑前」「原爆供養塔前」「原爆の子の像前」「原爆ドーム前」「元安橋」と順に上映していき、式典会場から遠ざかるほど、祈りを意味づける自立した声が現出し、人びとの相互行為としての祈りが実践されていることを論じた。 後藤一樹(発表者)、小倉康嗣、福山啓子、加藤旭人