ドキュメンタリー映画『人生の交差する道』(Keio ABR Festival 2018 於:慶應義塾大学)
Keio ABR Festival 2018(於:慶應義塾大学)
『四国遍路1200kmの映像エスノグラフィ』をベースに、新しいシーンを追加し、再編集した作品である。 2016年の夏、私はビデオカメラを携えて、四国八十八ヶ所寺院を通しで歩く旅に出かけた。そこで私は、思いもかけない出会いを重ね、人びとが歩いた「難儀の道」を辿っていく。非正規雇用、ハンセン病、離婚、親族との死別、出郷――。さまざまな問題を抱えて四国遍路にやってくる旅人たちを迎え入れていたのは、少子高齢化が進む地域社会で、同じように身近な縁を喪失した四国の地域住民たちだった。