[以下を執筆]
第7章「〈群像〉をまなざす〈群像〉――イメージ生産の再帰性と集合的無意識」pp.127-153.
コラム2「映画のなかのヒロシマ」pp.48-51.
コラム5「映像作品紹介『〈群像〉をまなざす〈群像〉』」p.154.
本書は、原爆による破壊から70周年を迎えた8月6日の広島平和記念公園を調査フィールドに据え、そこに集う人びとが原爆の惨禍をどのように表象し、何を実践しているのかを、ビジュアル・エスノグラフィの手法(12名の調査者のビデオカメラ撮影による集合的観察法)を用いて微視的に調査し、分析したものである。
フィールドにおける撮影、映像の分析、映像作品の制作という調査表現の営みをベースに、原爆投下の今日的意味が考察された結果、平和記念公園の社会空間において地域内外の人びとがそれぞれに被爆の記憶を生きなおしている(継承している)ことが明らかになった。
撮影した映像群をもとに制作された6つの映像作品(後藤はその内2作品を制作)が本書に収録されている。
松尾浩一郎、根本雅也、小倉康嗣、清水もも子、後藤一樹、岩舘豊、鈴木雅人、土屋大輔、福山啓子、加藤旭人