「『アナール』学派と経営史:経営史における『文化』概念検討をめざして」(査読付)
本稿は、経営史研究において「文化」の概念を検討するためのアプローチについて考察するものである。ここでは特に、フランス歴史学の『アナール』派に注目し、文化を歴史的に検討するにあたって『アナール』派が日常生活や心性という概念に注目してきたことを明らかにした。こういった概念を念頭におき、本稿では経営史において文化の概念を検討するために、「企業における『日常』の歴史」というキー概念を提示している。
『経営学研究論集』(明治大学大学院)
第34号、pp.59-76.