(単独)
本報告は、安部悦生編著『グローバル企業:国際化・グローバル化の歴史的展望』(文眞堂、2017)の合評会として行われた。本報告では、ユニリーバのM&A活動に注目し、その失敗とその後の対応について検討した。特に、1960年代末に国際的な食品事業拡大の一環として目指されたイギリスのビール企業であるアライド・ブリュワリーズとの合併交渉を事例に、その合併がなぜ失敗したのか、そしてユニリーバはその後どのような対応を取り、多くのM&Aを成功させるような現在の地位を築いたのかということについて報告した。