「第2章 ユニリーバの国際展開とその失敗:1960年代のアルコール飲料産業進出を中心として」pp.104-132.
本章は、世界的な多国籍企業であるユニリーバのM&A活動に注目し、その失敗とその後の対応について検討するものである。特に、1960年代末に国際的な食品事業拡大の一環として目指されたイギリスのビール企業であるアライド・ブリュワリーズとの合併交渉を事例に、その合併がなぜ失敗したのか、そしてユニリーバはその後どのような対応を取り、多くのM&Aを成功させるような現在の地位を築いたのかということを検討している。
安部悦生、坂本旬、宮田憲一、近藤光、鷲見淳、松本和明"