固定相場制下の小島嶼国の経済開放性と景気循環
本論文は,COVID-19の世界的流行による財・サービス移動の規制がドルに対してペッグした小島嶼国経済の景気循環に与える影響について,カルドア型景気循環モデルを用いて分析するものである。その結果, 小国固定相場制経済において,資本移動に対する解放度の高さが景気循環の不安定化をもたらす一方で,財・サービスに対する解放度の高さは景気循環の安定化をもたらすことが明らかとなった。
経済学論纂(中央大学)