乗合バス事業における最近隣測度法を用いた空間分析―千葉県を事例に
市場の後退期を迎えて50年が経つ乗合バス事業は規制緩和以前から経営の効率化を図ってきた。その一方で、事業者が制御できない外部要因の影響も指摘されている。本稿では地理的、空間的な外部要因の差異が経営成果に影響が生じるという仮説より、最近隣測度法を用いてその差異について明らかにした。千葉県を対象とした分析では外部要因により形成されるバス路線とは異なり、都市部では効率的なバス運行が行われていることを示した。
青山経済論集、青山学院大学経済学会
第66巻第2号25~38