地下鉄事業とバス事業の範囲の経済の測定―全国公営事業者における実証分析―
第72回日本交通学会研究報告会(於:流通経済大学)
公営の交通事業者では採算性の問題から事業の今後を議論している。その中も本稿では政策的な1つの評価として地下鉄事業とバス事業を兼業する意義について供給面より分析を行った。全国8公営事業者を対象にした分析では、トランスログ型の費用関数を推定した結果、両事業における範囲の経済性は認められなかった。本報告では地下鉄事業とバス事業の兼業は供給面から見た場合に存在しないことを指摘した。