「製造現場における請負労働の作業管理」
参与観察を行った携帯電話工場では、生産労働者のほとんどが請負労働者であった。これほど多くの請負労働者を管理するには、正社員だけでは無理である。そこで発注企業は、同じ非正社員の請負労働者の中に分断を持ち込み、生産ラインの外で働く少数の請負労働者に、生産ラインに入って働く多数の請負労働者を管理させるという方式を作り出している。その管理実態を詳細に解明するとともに、課題を指摘した。
『社会政策学会誌』
14号233~255