学会報告「都道府県別の子育て世帯の貧困と要因」
社会政策学会135回大会:愛知学院大学
本報告では、私が独自に算出・公表した子どもの貧困率について、その数値の高い地域と低い地域が生じる要因について、ワーキングプア率、三世代同居率、共働き率、最低賃金などの影響を重回帰分析によって検討した。その結果、子どもの貧困率に最も大きな影響を与えている要因は、ワーキングプア率であることが分かった。ワーキングプア率、共働き率、非正規率、捕捉率は、子どもの貧困率にプラスの効果を与える一方で、三世代同居率、最低賃金は、子どもの貧困率にマイナスの効果を与えていることが分かった。