本書の目的は、建設会社が販売する建物の価格を、顧客が心から嬉しいと思える会計思考の価格に設定し直すことである。もちろん会計思考の価格設定にしたからといって、建設会社の利益は少しも減少しない。
会計思考の価格設定は、大企業が喜ぶ価格設定、また中小企業が喜ぶ価格設定に、企業の規模や経営方針にジャスト・フィットした価格に設定することが可能である。
重要なことは、建物のライフサイクルも考慮に入れた価格を設定が可能ということである。建物のライフサイクルを考えることは、サステナビリティ、循環型社会形成、SDGsにおいて建物を考えることと密接な関連性がある。会計主導の新しい建物価格設定メソッドを提案したものである。