「日本企業における環境配慮型業績評価手法の動向」
本論文の目的は、企業の業績評価システムに対する、環境パフォーマンス指標の導入に関する現状と課題を明らかにすることである。事例企業松下電器産業は、製品と生産ラインレベルにおける環境保全活動を、それぞれGP(グリーン・プロダクツ)度とCF(クリーン・ファクトリー)度によって測定し、環境経営度としている。環境経営度は、業績評価システム全体の10%の評点を占める。当手法活用の成果として、社内分社・関係会社のマネジメント層に対する意識改革を指摘できる。
『六甲台論集―経営学編―』第50巻第3号。(神戸大学大学院経営研究会)