わが国の金融システム安定性のコスト
春井久志・大塚茂晃、わが国では、バブル崩壊以降、金融機関の破綻が相次ぎ、多くの銀行に資金援助等を預金保険機構が行ってきた。また、不良債権が増加し、金融機関に多額の公的資金が注入されることとなった。本稿では、このような「金融システム安定」のための様々な施策を概観し、それに要したコストを算出した。(pp.53-76.)
『経済学論究』(関西学院大学)第59巻第3号