『日本預金保険制度の経済学』
日本の預金保険制度についてのこれまでの研究をまとめたものである。預金保険制度の必要性について考察したのち、モラルハザードについての議論を行った。その後、実際のデータを用いて、モラルハザードが生じていないか、つまり銀行における市場規律付けの分析を行った。また、わが国の1990年代後半からの金融システム不安時のコストについて分析を行った。さらに、銀行破綻処理におけるルールについての検討も行い、最後に国境をまたいでビジネス展開する銀行が破綻した場合の取り決めについて、若干の議論を行った。
蒼天社出版