「アメリカ連邦憲法草創期におけるconstitution、common law、legalization ofcommon law-1798年Sedition Actをめぐる論争を中心に」
19世紀初頭のアメリカ連邦憲法草創期の憲法解釈に対するコモン・ローの法理の影響、「言論・出版の自由」と当時の政治思想、市民社会概念の分析を通じて、アメリカの憲法解釈の思想的な起源を探り、憲法とコモン・ローの相克、融合について解明を行った。具体的には、アメリカ建国期において、憲法解釈に対するコモン・ロー解釈の是非が大きな論争となった事件である、1798年のSedition Actを検討対象にした。
早稲田法学会誌
60巻2号53-103頁