「中小製造業の競争力の源泉について-技術を中心に捉えた一考察-」
①中小企業の技術の競争力の源泉としての重要性が、環境変化とともに増大した。特に、70年代後半から80年代前半にかけて競争の質の変換が起こり、技術が競争力の主体となった。②藤本隆宏及び延岡健太郎のモノ作りの組織能力論は、一定の条件下で中小製造業にも該当する。③中小製造業の競争力の源泉において、長期的視点と日常的視点から捉えた技術進化の取り組みが重要である。11社の事例研究を通じて当該仮説を実証し、概ね該当することを確認した。
『立教ビジネスデザイン研究』立教大学大学院ビジネスデザイン研究科
第5号135~150