「ドイツ自動車産業と生産・開発ネットワーク」
日本比較経営学会 第39回全国大会 ワークショップ報告(「ドイツ企業経営の“底力”とは何か―価値創造のネットワークと自律性―」)玉川大学にて開催。
1990年代以降の経営環境の変化を背景とし、ドイツ自動車メーカーは、外部の資金力や生産・開発能力を活用すべく、サプライヤー、物流業者やエンジニアリング企業などと協調的関係を形成してきた。本報告では、このような生産・開発活動における組織間関係(ネットワーク)が、いかに構築あるいは展開されているのかを考察した。本報告は、こうしたドイツの事例の考察から、企業の競争力向上に貢献しうる組織間関係のあり方やマネジメントの特徴とロジックを導出した。