「自動車産業におけるモジュール化の発展軌道とその意義―ドイツの事例を中心として―」
工業経営研究学会 2015年度第30回全国大会 自由論題報告 明治大学にて開催。
ドイツ自動車産業は1980年代以降からモジュール化に取り組んできた。モジュール化の試みは、経営環境・産業構造の変化を受けて、その特徴や戦略的重点を変え段階的に発展してきた。本報告では、ドイツにおけるモジュール化の発展軌道を捉えた上で、これまで実践されてきたモジュール化の各試みの特徴や戦略的重点を明確化し、現時点での到達点を明らかにした。そして、今日の自動車生産におけるモジュール化の意義を、複雑性の低減や「規模・範囲の経済性」との関連で確認した。