「歴史理論におけるモデルの意義の再検討」CUCView&Vision第51号
人文社会科学には、大別して、経済学に代表されるような社会法則の発見および理論の確立を目指す分野と歴史学に代表されるような個別事例の厳密な記述を目指す分野があるが、歴史理論は、歴史を扱いながら理論志向を持つというともすれば、両分野からの「股裂き」を強いられかねない分野である。いかにすれば、歴史的な事実を理論的に捉えることができるのか、そのような要請における「モデル」の意義を、先行研究(ヴェーバー、E.トッド、梅棹忠夫)を参照しつつ再検討したものである。
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