Academic Theses

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Name TAKIZAWA, Atsuhiro
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Title

A Perspective on CSR in the Modern Age

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Sole Author

Summary

2003年、我が国の多くの企業ではCSRを具体的な課として設置した。その現象を「CSR元年」とした。しかし、このCSR元年に辿り着くまでに我が国の企業は「企業と社会」論を引き受け、企業の社会的責任をいかにして受容していくかを模索することとなる。それは、あくまでも、企業のそのものが自社の持つ経営理念と社会的環境、更にはステークホルダーとの連関の中で企業行動を示さなければならなかったからである。
本稿においては、このような視点を含意し、これまで私が論じてきた「企業と社会」論に加え、環境アセスメントとそれに付随する環境経営といった新たな基軸を交差させ、2003年のCSRの概念に辿り着こうと試みた。改めて言えば、現在のCSRの出発点となった2003年から始まるCSRはマルチステークホルダーである。そして、何よりも重要な概念はサステナビリティといった持続可能性である。
このようなCSRの端緒となった1960年代から2003年以前までの「企業と社会」論の展開は、現在のSDGsの前提になったことは言うまでもないが、ここで私が着目した論点は、トリプルボトムラインといった持続可能性を論じた新たな補助線である。それは、イギリスのエルキントンによって論じられたものであるが、それはこれまで論じられてきた様々な経緯で変質していった「企業と社会」論をまとめ、SDGsへと導く強力な概念であったということであろう。だからこそ、このエリキントンのトリプルボトムラインの前提となる環境アセスメント、また、環境経営は現在の企業においても重要な視点となるのである。

Magazine(name)

CUC VIEW&VISION

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Date of Issue

2021/09