社会福祉士には、人間の尊厳を保持し、当事者の立場に立って適切な社会福祉サービスの利用を支えながら、その権利擁護を行うことが求められている。また、社会福祉士には、援助に関する知識や技術に加え、価値観も重要な要素として挙げられる。そこで本研究では、この価値観に焦点を置いて、「社会福祉士に必要とされている価値観には、何が求められているのかを解明する」ことを目的として、実証的研究を行った。研究成果として、社会福祉士に必要とされている価値観として、9項目を提示した。これらの項目は、当事者の立場に立った権利擁護の実践を、より質の高いものにすることが出来ると思われる。