「バリアフリー化された『まち』を『手段』として捉えること--岐阜県高山市バリアフリーのまちづくりを事例に 」
本稿の目的は、バリアフリー化にかかわる関連団体がそれぞれバリアフリー化を容認するに至る過程を明らかにし、その意味を探ることにある。そのために、バリアフリー化を重点施策として「福祉観光都市」を掲げる岐阜県高山市の関連団体にたいして非構造化面接法を用いたヒアリング調査と現地調査を行った。その結果、バリアフリー化を関連団体が、それぞれの団体の目的のための「手段」と認識することが、バリアフリー化施策の策定と実現に寄与したことを明らかにした。
『現代社会理論研究』 現代社会理論研究会