「まちのバリアフリー化と『使用者性』――岐阜県高山市のまちづくりを事例に」
福祉社会学会第4回大会
本報告の目的は、バリアフリー化にかかわる技術者の専門性について、計画技術者、設計技術者へのヒアリング調査をもとにその意味を検討することであった。技術者には、「使用者」を「使用性」という数値に置き換える重大な機能が求められるが、この変換の際に、政治性(観光業へ配慮すること)や経済性(歩車共存を選択すること)といった、純粋な技術以外の面の影響が多大であるということを明らかにした点に特徴がある。