「福祉のまちづくりから考える多様性―岐阜県高山市を事例に」
第59回関東社会学会大会
本報告の目的は、多様性概念の再定義である。その際、属性の多種多様さにかわって、振る舞い方の多種多様さを多様性と考える点に特徴がある。そして、その点について検討するために、多様性が属性の多種多様さのなかの同質性追求と組み合わされてきたことによる問題点(社会的排除)を提示し、振る舞い方の異質性と組み合わせることによるその問題点についての解消可能性について事例を用いて検証し、異質性を用いることの理論的妥当性について示した。