第3章 地域を、医療・福祉を誰が「経営」するのか、81-116、小黒一正、小林航、竹内和久、吉竹弘行、山崎敏、尾崎雄、東西対立構造の終焉、情報化の進展、少子高齢社会の到来によってもたらされた日本の成長社会から縮小均衡社会への移行は、医療・福祉システムにも発想の転換を求めている。その手法として、社会で期待される「地域包括ケア」と「コンパクトシティ」を統合化したケア・コンパクトシティといった複合概念を提案するとともに、先進事例の研究により、システム具体化のための「人をその気にさせるためのヒューマンウエア」の重要性と人材開発のあり方について提案している。