バドミントン競技は、サービスからラリーが始まり、ラリーポイント制によってポイントが入っていくものであり、21点×3ゲームマッチで行われている。ラリーの際に必ず行われるサービスについて、2019年4月からルールの改正が実施された。「サービスの際に肋骨の一番下の部位の高さよりも低い位置でシャフトが下向きになるようにしなければならない」ということが「シャトル全体が必ずコート面から1.15m以下でなければならない」となった。身長の高低などの身体的特徴がサービスの軌道や性質に影響を与えていたと考えられるが、中心位置1.524mというネット高に対する統一的なサービス高を採用することとなった。身長1.8mよりも低い者については今までよりもサービス高は高くなると言われ、サービス高が高ければ高いほど有利な状況を作れるサービス打球が可能であるとされている。このことから本研究は、2019年4月以降の大会におけるサービスへの取り組みを調査し、また今後目指すべきサービスの方向性への示唆を得ることを目的とした。