本研究は、大学体育授業において学習者に技能上達をもたらすための、到達レベルが把握できる技能ルーブリックを考案することを目的とした。対象者は大学体育で人気が高いとされるバドミントン授業を履修した162名とした。対象者には、全15回授業の3回目の授業時に各ストロークを実施させ、一番難しかった技能とその理由について自由記述にて回答を得た。段階的な技能課題を明らかにするために技能レベル別にテキストマイニングソフト(KH Coder)を用いて、単語同士のつながりを可視化する共起ネットワークを作成し分析を行った。その結果を基に作成したルーブリックは、デルファイ法を用いて妥当性の検討を行った。