* One of the authors of a chapter "A Study on Effect of “Information Mismatch” Simulation on Victims’ Quality of Life and Sense of Place in the Post-Disaster Period"
本研究はイタリア・ラクイラにて発生した地震災害からの生活復興のプロセスを、情報提供の観点から分析し、復興プロセスにおける生活復興のための情報提供の仕組みのあり方について考察したものである。現地では行政職員及び避難生活の場所別に、仮設テント、自宅、自家用車内、および市外に避難した住民にインタビュー調査を行った。その結果、避難住民と情報を提供する行政の間では必要情報のミスマッチとも言える現象が発生しており、その主たる原因として、避難所と行政の調整会議において避難者意見の代弁者の発言権が実質的に制限されていたことが明らかになった。