「知覚相互作用性の測定尺度に関する検討」
日本商業学会関東部会3月研究会、法政大学
企業と顧客の関係構築に寄与する相互作用とは何かを検討し、既存研究で扱われてきた知覚相互作用性概念を評価することを目的とする。まず、相互作用が関係構築を促す理由を、共有する情報量が増えるためだと示した。あわせて相互作用を短期、中期、長期の3つに分類、中・長期こそが関係構築に寄与すると提示した。その考えに基づけば、知覚相互作用性は短期的相互作用のため、直接、関係構築に寄与しないものの、その次元に注目すれば、中・長期的相互作用の尺度開発に繋がる可能性があることが分かった。