「呪術の合理化――呪術論の歴史社会学的展開」
(東洋大学人間科学総合研究所・研究プロジェクト報告書)。ヴェーバーにおける「呪術の合理化」論を詳細に分析し、そこに「技術」としての呪術論を見出した。ヴェーバーは一面的に「脱呪術化」論者と思われがちだが、同時に「呪術の合理化」に言及することで、呪術に一定のコスモロジーを想定した技術としての合理性を見いだしており、その歴史的変動分析の可能性を拓いたと論じた。
『現代日本における「呪術」の機能と生活意識』(生活意識研究会編)