(編著者:竹内郁郎・宇都宮京子)。本書は、お守りの保持や祈願行為など「呪術的」な要素を数量的に可視化することで、従来の宗教意識調査のように「宗教」に焦点化していては見えにくい「日常生活意識」を、データに即して実証的に分析した研究である。調査は、2006年1月、二段無作為抽出法によって抽出された東京23区在住の20歳~79歳の男女1,200人を対象に行った(回収率60.3%)。本書の内、序章「『呪術』へのまなざし」、第5章「墓参りと現世利益――墓参行為の二重性」、第11章「祈願に対する効果意識――呪術効果と心理効果」の3章を執筆した。