『日本マックス・ウェーバー論争――「プロ倫」読解の現在』
(編者:橋本努・矢野善郎)。論文「歴史における理念の作用――予定説の変容をめぐって」(245~265頁)を所収。『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』においてルター、ルター派、カルヴァンとカルヴァン派が区別されることの理念型的意義を明らかにし、16~17世紀の神学および牧会の文献を参照してヴェーバーの議論を補強しながら、宗教的理念の「変容」とその受容過程における平信徒の精神形成過程の点から『倫理』論文の理路を明らかにした。
ナカニシヤ出版