「高齢社会における年金改革と公務員共済年金の研究-国家公務員共済年金と追加費用に着目して-」
Vol.16。公務員年金制度は、乱立していた年金制度の統合や制度改正時に、既得権と期待権を尊重し包括した制度となっていった。公務員共済年金には、現在、巨額の追加費用が投入されているが、追加費用のはじまりは、国有鉄道共済組合の年金制度の創設時にさかのぼる。共済年金の「追加費用」は歴史的に公務員の既得権を尊重してできた制度であるが、この既得権をどこまでさらに尊重するのか、慎重に検討する必要がある。
『豊かな高齢社会の探究 調査研究報告書』
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