「IPOの効果の一考察‐コーポレート・ガバナンスの変化と生産性・労働分配率の変化から‐」(Pre- and Post- IPO of JASDAQ Companies Operating Performance.)
新規株式公開(以下IPO)に伴うコーポレート・ガバナンスの変化が、その後の企業パフォーマンスにどのように影響するのか実証的に測定した。総合的な知見は、①投資を目的とした株式所有者は、経営効率を高めて生産性を押し上げる一方、付加価値労働分配率を抑制している、②株式の集中の問題よりも、役員が当該株式を保有することによるエージェンシー問題の発生が、生産性へ悪影響を与えること、などが明らかになった。
立教大学大学院修士論文