「独立企業間価格の算定に関する一考察」
本稿は、移転価格問題を処理する際に重要となる独立企業間価格に関して考察している。まず、現在の移転価格税制が基礎を置く独立企業原則と独立企業間価格の関係に関して検討している。次に、独立企業間価格の算定方法に関して検討している。そして最後に、現在の複雑化した経済社会を鑑み、従来の方法が適用できない場合、独立企業間価格はどのように算定されるべきかを模索している。
明治大学大学院『経済学研究論集』第19号