「無形資産とアメリカ移転価格税制―「第四の方法」に焦点を当てて」
本稿は、第四の方法に焦点を当てて、無形資産に係る移転価格問題の解決策を探求している。まず、1980年代後半から1990年代中頃までにアメリカ合衆国で提言された無形資産に係る第四の方法に関して検討している。次に、現在アメリカ合衆国で第四の方法として利用可能な利益比準法と利益分割法を取り上げ、その現状と課題を考察している。最後に、知的財産に係る移転価格問題を検討し、将来的な第四の方法のあり方を模索している。
明治大学大学院『経済学研究論集』第17号