個人情報の利用とプライバシー -米国消費者金融サービス業における個人情報の管理と倫理-
本稿は、個人情報を扱ううえで、そのプロセスを組織の中でどのように制度化していくかを検討するものである。個人信用情報をビジネスの礎としているアメリカの消費者金融サービス産業のケースをもとに、個人情報の収集と利活用がもたらす競争優位を検討し、そのうえで、プライバシーの保護との両立を行いながら、個人情報を収集・利用するための情報化時代の倫理のあり方に言及した。
日本経営倫理学会誌
第8号