「経営生活論からみたサービスの有用性 ―「経営におけるプロフェッショナル・サービス」研究の視座を求めて―」
本稿は、「人」、「物」、「情報」、「システム」が何らかの有用性をもたらす機能を発揮することをサービスと捉え、サービスの有用性を享受する主体として「生活者」と「経営体」に着目した。そして、「生活者」と「経営体」をともに生活主体と捉える小笠原の経営生活論に依拠し、四つの領域から構成される人間生活および経営生活の各領域に必要とされる貢献の内容を考察した上で、生活サービスと経営サービスのそれぞれの有用性を捉える枠組みを提示している。
『千葉商大論叢』第48巻・第2号,187-200頁,千葉商科大学国府台学会