「リスク管理体制の有効性の開示―リスク情報の開示の充実に向けて」
株式市場の参加者にとって、企業が存続可能であるかどうかを事前に判断する必要性がますます高まっている。このため、上場企業の経営者は、より質の高い有用なリスク情報の開示が求められている。本論文は、米国のCOSOが公表している内部統制フレームワーク及びエンタープライズ・リスク・マネジメント・フレームワークを用いて、企業の存続に影響を及ぼす広範なリスクを低減するための企業の体制の有効性を評価し、開示する方法について検討している。
『企業会計』第59巻第12号,54-60頁