「経営における内部統制の役割―C.I.Barnard理論を手掛かりとして」日本経営学会第80回全国大会(報告)
日本経営学会全国大会
会社法や金融商品取引法の制定により、内部統制が我が国の企業経営で注目されている。しかし、経営学の領域では、これまで内部統制は十分に研究されてこなかった。本報告は、公認会計士監査の実務で生成された内部統制概念について、C.I. Barnardの経営職能、組織及び協働システムの理論に依拠して職能的側面と構造的側面から検討し、組織の存続や変革、さらには発展を志向する経営において、内部統制が果たし得る役割に関する試論を示している。